
伝わる動画は、言葉の先にある体験を設計する その3(全3回)
コラム
抽象と具体を組み合わせると、伝わる動画になる
言葉だけでは、同じ想像をしてもらうことは簡単ではありません。
だからこそ動画では、視聴者が自分の状況に置き換えやすいように、
抽象的な価値と、具体的な場面の両方を入れることが大切です。
たとえば「安心」という言葉があります。
安心という言葉だけでは、視聴者は何を見れば安心できるのか分かりません。
料金が事前に分かることなのか。
申し込みの流れが見えることなのか。
困ったときに相談できることなのか。
実績があることなのか。
担当者の顔が見えることなのか。
同じ「安心」でも、何を根拠に安心できるのかは、商品やサービス、そしてターゲットによって変わります。
だから動画を作るときは、まず抽象的な価値を確認します。
安心してほしいのか。
信頼してほしいのか。
分かりやすいと思ってほしいのか。
自分にもできそうだと感じてほしいのか。
そのうえで、次に考えるのは、
その価値が伝わる具体的な場面です。
どんな状況を見れば、安心できるのか。
どんな流れを見れば、分かりやすいと感じるのか。
どんな変化を見れば、自分にも関係があると思えるのか。
抽象だけでは、印象は伝わっても実感が残りにくくなります。
具体だけでは、情報は伝わっても何を感じてほしいのかがぼやけることがあります。
だからこそ、抽象と具体を組み合わせることが重要です。
「安心」という価値を伝えたいなら、
その安心を支える根拠や場面を見せる。
「使いやすい」と伝えたいなら、
誰が、どんな場面で、どう迷わず使えるのかを見せる。
「負担が減る」と伝えたいなら、
導入前に困っていた状態と、導入後に楽になる状態を見せる。
こうして、言葉の意味を視聴者が想像できる形にすることで、動画は伝わりやすくなります。
伝えたい価値を抽象で示し、
納得できる理由を具体で見せる。
この両方があることで、視聴者は商品やサービスを、自分の状況に置き換えて理解しやすくなります。
伝わる動画を作るためには、
言葉をそのまま並べるのではなく、
その言葉が意味する具体的な状況まで設計することが大切です。
本日もクリエイティブな1日を!
クリエイティブディレクター 神田愛
