
伝わる動画は、言葉の先にある体験を設計する その1(全3回)
2026/8/12
コラム
言葉だけでは、同じ想像ができない
誰かに何かを説明するとき、
言葉では伝えているのに、相手に同じ温度感で伝わっていないと感じることがあります。
これは、商品やサービスの説明に限った話ではありません。
上司からのアドバイス。
友人との世間話。
家族との会話。
同じ言葉を聞いていても、受け取り方が人によって変わることがあります。
なぜなら、人は言葉だけで理解しているのではなく、
自分の体験や、これまでに見聞きしたことと結びつけながら理解しているからです。
たとえば、出産や子育ての大変さについて、経験した人がどれだけ丁寧に話しても、経験していない人がまったく同じ温度感で想像するのは簡単ではありません。
「大変だった」
「眠れなかった」
「ずっと気が張っていた」
言葉としては分かります。
でも、その大変さがどれくらいのものなのか。
どんな場面で負担になるのか。
なぜそこまで心身に影響するのか。
体験がないと、実感としては届きにくいことがあります。
これは、商品やサービスを伝えるときにも同じです。
「安心です」
「使いやすいです」
「高品質です」
「導入が簡単です」
こうした言葉は、意味としては分かります。
しかし、視聴者が自分の状況に置き換えられなければ、
「自分にとってどう良いのか」までは想像しにくいことがあります。
言葉の意味は伝わっている。
でも、実感までは届いていない。
ここに、伝える難しさがあります。
だからこそ、商品やサービスを紹介するときは、
言葉だけで完結させず、視聴者がイメージしやすい状況や流れと一緒に伝えることが大切です。
言葉だけで、相手に同じ景色を見てもらうのは簡単ではありません。
まずはその前提を持つことが、伝わる動画づくりの出発点になります。
本日もクリエイティブな1日を!
クリエイティブディレクター 神田愛
