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情報は足すより、関係を整理した方が伝わる:Organize(O)【連載6】

2026/4/7

CODEフレームワーク

「説明が足りないのではないか」

そう考えて、資料に情報を追加していく。

スライドを増やす。
文章を長くする。
機能説明を詳しくする。

しかし、結果はあまり変わりません。

説明は増えたのに、
相手はまだ理解していない。

このような経験は、多くの人が持っていると思います。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

よくある誤解

伝わらないとき、多くの人はこう考えます。

「情報が足りない」

そのため、次のような対応をします。

  • 機能を追加説明する

  • 技術的な背景を補足する

  • 事例を増やす

一見すると、これは合理的な対応に見えます。

しかし実際には、この方法が問題を悪化させることも多いのです。

なぜなら、理解を妨げている原因は
情報量ではないことが多いからです

本当の問題

多くの場合、問題は

情報量ではなく、関係性です

例えば、企業のサービス説明を考えてみます。

よくある説明はこのような形です。

  • 機能A

  • 機能B

  • 機能C

  • 技術仕様

  • 導入実績

情報は確かにあります。

しかし、聞き手はこう感じます。

「結局、このサービスは何を解決するのか?」

つまり問題は、情報がないことではありません。

情報の関係が見えていないのです

構造が見えないと理解できない

人が理解するとき、
頭の中では次のような構造が作られます。

課題

解決方法

価値

この関係が見えたとき、人は意味を理解します。

逆に言えば、この構造が見えない場合、
情報がどれだけあっても理解は進みません。

例えば次の二つの説明を比べてみてください。

悪い説明

  • AI機能

  • 自動分析

  • 高速処理

  • クラウド対応

これは機能のリストです。

しかし、

  • 何が問題で

  • なぜ必要で

  • どんな価値があるのか

が見えません。

良い説明

市場の課題

企業が直面する問題

このサービスが解決すること

その結果生まれる価値

この順序で説明すると、
情報同士の関係が見えてきます。

そして人は、初めて理解します。

整理とは「減らすこと」ではない

ここで一つ重要な誤解があります。

整理という言葉を聞くと、多くの人は

「情報を減らすこと」

だと考えます。

しかし本当の整理は、
単に情報量を減らすことではありません。

重要なのは

関係性を明らかにすること

です。

具体的には、次のようなことを整理します。

  • 因果関係

  • 優先順位

  • 概念の階層

  • 理解の順序

これらが見えたとき、
複雑な情報は理解できる形になります。

CODEの視点

ここで登場するのが、
CODEフレームワークの2つ目の要素です。

Organize

これは

情報の関係性を整理するプロセス

です。

Organizeでは、次のことを行います。

  • 情報を並べるのではなく

  • 情報同士の関係を整理する

つまり、

情報

構造

へと変換する作業です。

この整理が行われると、
複雑だった情報は一気に理解可能になります。

まとめ

伝わらないとき、多くの人は

「説明が足りない」

と考えます。

しかし実際の問題は、
説明量ではないことが多いのです。

本当の問題は

情報の関係が整理されていないこと

です。

人が理解するときに必要なのは

情報量ではなく
構造の認識です。

そしてその構造を作るのが、
CODEの Organize というプロセスです。

次回予告

情報の構造が整理されたとしても、
それだけではまだ十分ではありません。

人は必ずしも
構造を文章だけで理解できるわけではないからです。

そこで重要になるのが
視覚化です。

次回は

「デザインとは、構造を視覚化すること」

というテーマで、
CODEの3つ目の要素 Design を解説します。

著者プロフィール
金井雄三。ゼブラクリエイト代表。複雑な情報を整理し、相手の理解と判断を支えるための設計と表現に取り組む。ホワイトボードアニメーション制作や説明設計の実務を通じて、CODEフレームワークを提唱。

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