
伝わる動画は、言葉の先にある体験を設計する その2(全3回)
2026/8/19
コラム
映像は、理解しやすい状況をつくることができる
前回、言葉だけでは同じ想像をすることが難しい、という話をしました。
人は、自分が体験したことや、似た経験があることほど、実感を持って理解しやすくなります。
反対に、体験したことがないものは、言葉としては分かっても、同じ温度感では受け取りにくいことがあります。
そこで映像ができることは、言葉だけでは想像しにくい内容を、視聴者がイメージしやすい状況や流れとして見せることです。
たとえば、ただ「問い合わせが簡単です」と伝えるだけでは、
視聴者は具体的に何が簡単なのか分かりにくいかもしれません。
でも、問い合わせ前に不安を感じている人がいて、
入力する内容が少なく、
手順も分かりやすく、
送信後の流れまで見える。
そこまで見えると、視聴者は
「これなら自分でもできそう」
「思ったより不安は少なそう」
と想像しやすくなります。
これは、映像が体験そのものを完全に再現するという意味ではありません。
特にホワイトボードアニメーションは、実写のように現実の空気感や細かな表情をそのまま見せる表現ではありません。
その代わり、悩みや不安、理解までの流れを整理して、シンプルに見せることができます。
何に困っているのか。
どこで迷っているのか。
何が分かると安心できるのか。
どの順番で見れば理解しやすいのか。
こうした流れを視覚的に整理することで、視聴者は内容を自分の状況に置き換えやすくなります。
動画は、商品やサービスをただ見せるだけのものではありません。
視聴者が、
「自分にも関係がありそう」
「この場面は想像できる」
「だから安心できるのか」
と感じられるように、理解の道筋をつくるものです。
言葉だけでは届きにくい部分を、
場面や流れとして見せる。
そこに、映像を使う意味があります。
本日もクリエイティブな1日を!
クリエイティブディレクター 神田愛
